【租譜】歌劇「蝴蝶夫人」Madama Butterfly
系 列:Concert Band 室內管樂團
作 曲:Giacomo Puccini
編 曲:宍倉 晃
演奏級數:5
演奏時間:13:00
出版公司:Brain music
商品編號:YDAP-A18
樂曲解說
「ラ・ボエーム」「トスカ」によって成功をおさめたプッチーニは新たなオペラの題材を探していました。「トスカ」のイギリス公演の稽古に立ち会うために渡英したプッチーニは当時評判だった芝居「蝶々夫人」を観に行き、その中で彼の理想とするヒロイン像を見出し、帰国するなりこの「蝶々夫人」の作曲に取りかかり、1904年に完成されました。しかしミラノで初演された際にはクラシック音楽史上まれに見る大失敗に終わりました。その後指揮者のトスカニーニの忠告を聞き入れ改訂され、3ヶ月後の再演で成功をおさめました。
舞台は明治初年頃の長崎。米軍海軍士官F.B.ピンカートンはアメリカ領事のシャープレスの反対を押し切り日本人の15歳の娘、蝶々さんと結婚します。その後蝶々さんは帰国したピンカートンを3年間待ち続けましたが、再びピンカートンが現れた時には彼にはアメリカ人の妻がおり、彼との間に子供が生まれていた蝶々さんは絶望のあまり自らの命を絶ってしまいます。
この悲劇の物語にプッチーニは日本の民謡や旋律を取り入れ異国情緒あふれる音楽を作曲しました。第2幕で蝶々さんによって歌われる「ある晴れた日に」はソプラノの名歌として普遍的な存在となっています。
この編曲版はオペラ冒頭の東洋風の劇的な音楽で始まります。
練習番号5に「ある晴れた日に」の旋律がオーボエによって一瞬奏でられ、やがて蝶々さんの悲劇を現すかのように深く悲しい旋律に繋がっていきます。練習番号6は蝶々さんが友人たちに連れられて結婚式に現れるシーンの音楽で、透明感のある極上の音楽が聴こえてきます。練習番号9からは複数のテンポの速い部分をつないでおり、「高い山から谷底見れば」「宮さん 宮さん」「越後獅子」などの日本の旋律が現れます。
練習番号20からはピンカートン、シャープレス、蝶々さんの付き人のスズキによって歌われる3重唱で、蝶々さんの子供をピンカートンとアメリカ人の妻とで育てる事をスズキに伝えるシーン。この音楽は大変感銘深く、プッチーニらしい朗々たる旋律が奏でられます。
そして練習番号22からは蝶々さんとピンカートンによる長大な愛の2重唱の終結部。3年前に結婚した時の幸せの絶頂を現すプッチーニの真骨頂とも言うべき美しい音楽で、再び「ある晴れた日に」の旋律が壮大に歌われ劇的なエンディングを迎えます。
日本情緒とプッチーニの甘く切ない、情感溢れる美しいオペラの世界をお楽しみ下さい。
樂團編制
Piccolo (div.)
1st Flute
2nd Flute (div.)
1st & 2nd Oboes
1st & 2nd Bassoons
Clarinet in E♭
1st Clarinet in B♭(div.)
2nd Clarinet in B♭(div.)
3rd Clarinet in B♭(div.)
Bass Clarinet in B♭
Soprano Saxophone in B♭
1st Alto Saxophone in E♭
2nd Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭ 1st & 2nd Trumpets in B♭
3rd Trumpet in B♭(div.)
1st & 2nd Horns in F
3rd & 4th Horns in F
1st & 2nd Trombones
3rd Trombone
Euphonium (div.)
Tuba (div.)
String Bass
Female Chorus (Opt.)
Celesta
Harp
Timpani
【1st Percussion】
Snare Drum
Antique Cymbal
Bass Drum
Sleigh Bell 【2nd Percussion】
Triangle
Castanet
Tam-Tam
Glockenspiel
【3rd Percussion】
Vibraphone
Tambourine
Crotale
Rain Maker
【4th Percussion】
Xylophone
Marimba
Chime
【5th Percussion】
Crash Cymbals
Suspended Cymbal
Small Gong
Wind Chime
【租譜】歌劇「蝴蝶夫人」Madama Butterfly
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