【管樂團-小編制】西班牙隨想曲《3.晨歌/4.場景和吉普賽歌謠/
5.阿斯圖里亞斯風格的方登戈舞》Capriccio Espagnol
系 列：管樂團-小編制
作 曲：Rimsky-Korsakov
編 曲：山里佐和子
演奏級數：4.5
演奏時間：06:45
出版公司：Music 8
商品編號：CS6
【樂曲解説】
ニコライ・リムスキー＝コルサコフ(1844～1908)は、ロシア国民楽派、いわゆる「五人組」の一人としてロシアの国民音楽の発展に貢献した作曲家です。
1887年夏、同年2月に急死した「五人組」の同志、ボロディンの未完成の歌劇『イーゴリ公』を完成させるべく別荘を借りて筆を進めていた途中で、この『スペイン奇想曲』が出来上がりました。かねてより温めていた、スペインの主題による技巧的なヴァイオリン幻想曲のスケッチがありましたが、それは管弦楽的色彩を持って輝かせるべきだと考え、5つの楽章から成る管弦楽曲として書き上げました。ヴァイオリン幻想曲の名残を随所にとどめた、それでいて非常に鮮やかなオーケストレーションを通して、スペインの情熱的な空気を感じられる曲です。
1. アルボラーダ 2. 変奏曲 3. アルボラーダ 4.シェーナとジプシーの歌 5. アストゥリア地方のファンダンゴ の5つの楽章が一続きで演奏されますが、この版では後半の第3～5楽章を取り上げて編曲しています。第4楽章はハープによるカデンツァをカット。第5楽章はコーダの直前16小節前から最後までを取り上げ、原曲よりも半音上の編曲となっています。
【アレンジャーより】
第3楽章は、第1楽章と構成はほぼ同じで、調性とソロ楽器が違う、という珍しい形が取られています。第3楽章のソロ楽器は原曲ではヴァイオリンですが、この版では第1楽章のソロ楽器・クラリネットを使用しています。これに従い、ソロの音運びも第1楽章に倣ったものとしています。また、Ⓓに入って8小節間は、2ndや3rdクラリネットもヴァイオリンや（原曲の）クラリネットのソロのフレーズを演奏します。
Ⓔ3小節目からの三連符を含む伴奏形は、原曲ではヴァイオリンによって演奏されるe-a-e-cisですが、この編曲ではⒼ以降に同様の役割で現れるクラリネットのe-cis-a-eに倣って書いています。
ⒾのトランペットセクションやⓂのテナーサクソフォンは、ヴァイオリンの重音を補完する意図で入れています。トランペットの3番に該当するパート（オプション）には、フリューゲルホルンもしくはコルネットを指定していますが、もちろんトランペットで演奏しても構いません。その場合は、木管楽器と溶け合う柔らかな音色のイメージを、よりしっかりと持って演奏してください。
オプションとして記入しているカッコ付きの小音符は、該当する奏者がいない場合のほか、音量バランスを整えるための補強としても取り入れることが可能です。通常の音符とオプション用の小音符が同時に書かれている箇所は、該当する奏者がいない場合のみ小音符側を演奏してください。
打楽器は、ティンパニを含め最大4名で演奏可能としています。シンバルと大太鼓は、アタッチメントを使用して1名で演奏する事を想定して書いています（奏者が確保できる場合は、分けて演奏してよい）。難しい場合はシンバルを演奏してください。また、トライアングル・マリンバのパートには、小音符でタンバリンとカスタネットを書き入れていますので、人数に余裕がある場合に取り入れるとよいでしょう。
【樂團編制】
Full Score
Fl.1 / Fl.2&Picc. / *Ob. / *Bsn./*Eb.Cl. / Cl.1 / Cl.2 / Cl.3 / *B.Cl./A.Sax.1 / *A.Sax.2 / T.Sax. / *Bar.Sax.
Trp.1 / Trp.2 / *Flug.(or Cornet, Trp.)/Hrn.1&2 / *Hrn.3&4/Trb.1 / Trb.2 / *Trb.3/Euph. / Tuba / *St.B.
Timp. / Per.1 / Perc.2 / Perc.3
